門松事情

会社や大きなお屋敷では見かけるものの、多くの一般家庭ではあまり見なくなった門松。そんな中、忙しい現代人向けに「手のひらサイズの門松」をコンビニなどの手軽な場所でも購入できるようになりました。もちろんホームセンターなどでは門松を作るのための材料を購入することもできます。日本の伝統を継承する為にも、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか?

門松と竹

門松作りに利用する竹の種類は特に決まっていないようです。近所でもらってきたり、ホームセンターや生花店で入手しましょう。なお作り始める前に、白くくすんだ竹は水に濡らした荒縄や籾殻で磨くと美しく仕上がります。作る際の加工方法として竹の切り口は2種類あり、平らな切り口は「寸胴(ずんどう)」、斜めの切り口は「ソギ」と呼ばれています。 関東では一般的に「ソギ」の方が多いようです。

門松の作り方 種類

    一口に「門松の作り方」と言っても、個人規模の50cm程のものから会社規模の2m以上のものまで多様にあります。どんなものを作りたいのか、どのくらいの大きさのものを作りたいのかをよく検討したうえで材料を購入した方がいいでしょう。また地域の風習等もありますから、それも併せて調べてみると面白いかもしれません。基本的な部分以外は自分でデザインして飾り付ける…なんてのも門松作りの楽しみの一つです。

    門松の作り方 材料

    まずは竹・松。これは外せません。松は男松(黒松)と女松(赤松)を用意すると良いでしょう。それから飾り用に南天や笹や梅、幣束(へいそく)などを用意します。その他、縛るための荒縄・麻紐、設置するための缶、缶に巻きつける「こも」、缶に入れる土(安定させるため)も必要です。もし缶がなければ、竹にそのままこもや荒縄を巻いて立ててもいいようです。ただし安定性に不安があるので屋内向けです。

    門松の囲い

    門松を立てるための缶は、作る大きさによって植木用のポットやペンキの缶、またはドラム缶などを利用します。竹がたくさんあるようなら、短く切ったものを4つ割か6つ割にしてつなぎ合わせ、囲いにするというのも手です。その中に土を入れて完成品が倒れないようにします。年始早々倒れてしまったら縁起が悪いですから・・・。竹の囲いを利用する際、土は程々にしないと囲いがはじけてしまうので注意が必要です。

    縄の縛り方

    ガラス門松 (S)
    競売物件でアパートを買いました
    実際に門松を作り出して竹を縛る際、荒縄を水で湿らせてからやると縛りやすいです。それから竹を番線などで固定し、荒縄で縛ります。竹を縛る際は「いぼ結び」という結び方をします。覚えておくと今後何かに役立つかもしれません。縛る際は上から三重、五重、七重と3つに分けて縛ります。この数字は日本人に馴染みの縁起の良い数字、ということからきているようです。

    門松の飾り

    上記で紹介した南天・笹・梅・幣束の他にも、福扇や梅飾りなどもいいと思います。年末になるとホームセンターなどで飾り付けのコーナーができますから、そこで好きなものを購入してきてもいいでしょう。材料を集めればペーパークラフトで可愛い飾りを自分で作ることもできます。「寒菊」なども作れるようですので、お子さんがいらっしゃる家庭なら、一緒に作って楽しむこともできますね。

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